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トールクラブ「ひまわりの会」会報 第8号

                             

                           2012年7月

 

 

暑中お見舞い申し上げます

いかがお過ごしですか

 

1 会員の近況(ご連絡いただいた時点のものです)

 

  Mさんからー5月15日に、100歳の祖母が他界しました。29歳のとき夫に先立たれ、0歳、2歳、4歳の3人の子供を抱えて、戦中戦後を生きた人です。そのとき、4歳だった子供が、マルファン症候群の遺伝子をもつ母です。母も小さいころからひょろ長くて、ちょっと奇妙な骨格や背の高さや足の大きさでいろいろあったようです。ですが、祖母本人はマルファンではないので小さいです。39歳で他界した夫(私の祖母)や、55歳で他界した娘(私の母)と、今頃あの世で再会して、積もる話をしていると思います。通夜の席で、初めて会った親戚の子や何年も会っていなかった子に、無邪気に大きいと驚かれましたが、しつこく言われなかったし、別にいやな感じはしませんでした。棺桶を見て、あの長さでは、私だったら脚を折り曲げないとはいらないなあ〜などと思っていました。棺桶もサイズがいろいろ揃っているのかしら。それから、私たち夫婦が娘を連れているとよく言われるのが、「パパとママも大きいから、この子も大きくなるね」でしたが、ここ1−2年は娘の身長があまり伸びないので、「パパもママも大きいのにねえ」とよく言われます。主人の家系は、男は大きいけど女は普通で、私が大きいのはマルファンのせいであって、娘はマルファンではないので大きくなるかどうか疑問なのですが、その説明をいちいちするのが面倒です。(笑)

 

  

 ビビアンさんからー特に変わったことはないですが、8月にアメリカに行きますので、今はその旅行を楽しみに計画を練っています。相変わらず外出時などは、見知らぬ人たちから「デケェー!!」などと言われたり、馬鹿にしたような視線で見られることも多々あります。ほんと精神的に弱っているときはこの言葉がいつまでも耳に残り、せっかく楽しく過ごしていても、その一言で一瞬にして何もかもがブルーになることもあります。健康の為が第一ですが、少しでも自分に自信をもてるように、ただいまダイエットに励んでいます。体重といっしょに身長も縮んでくれればどんなにいいだろう!!と、叶わぬことなどを考えながら毎日を過ごしています。

 

  

 

  くるみさんからー相変わらず仕事が忙しく、研修にも頻繁に参加しているため、ハードな日々を過ごしています。それと、娘が3人目を身ごもり、11月には3人のおばあちゃんになってしまいます。

 

 

   じゃんぼさんからーゆったりとした生活の良さを感じながらも、仕事をしていないという状況に焦り始めています。(教職をやめて、1年と2ケ月が過ぎました)時々要請があって出かけている水耕栽培の手伝いが、逆の意味で息抜きになっています。家族のことがあり、自分のことを第一に考えて行動できない状況にもかかわらず、資格取得や今後の自分の生き方について模索中でもあります。でも、今の自分の一番の使命は、次の世代―二男が何とか自立した生活を営めるように、その方向性が見えるまで支援することです。そこのところを見失わないように、でも、それだけではない生活ができるように努力中というところでしょうか。私自身が外見のことで何か言われることは、本当に少なくなりました。その原因をしっかり分析はしていませんが、一つは世の中に170以上の身長の人が以前より多くなってきたこと、一つは自分が年を重ねてきたこと??? 「そんなことを言うのはおかしい」という意識を持つ人が増えたのならうれしいですが、そうではないような気がします。世の中自体は、変化しているとはあまり思えませんが、どうでしょう。「発信していく」ということについては、このごろやれてないなあ、と、これを書きながら反省しています。もちろん、何か言われたときには、笑顔で自分の考えを伝えるようにはしていますよ。でも、そのときそのときではなく、もっと計画的にという意味では、何もできてないです。(デパートに話しに行ったり、抗議書を送ったりしたときが懐かしいです) 

 

 

  マハリナさんからー大学の勉強や試験や、学校の仕事や病院の仕事に日々追われていました。掲示板でじゃんぼさんに心配していただいていた、問題のある児童が多い小学校は、3月に無事に脱出できました。私に、体脂肪と言ってきた男子児童の件です。「あのさ、このあいだ、先生に体脂肪って言ってきたじゃない。もしかして先生と遊んで欲しかった?」と聞くと、うん、というので、「そっか、でもね、先生は体のことを言われるのはいやなんだ、遊んでほしい時は遊んで、って言ってね。先生も、小さくて見えないなんて言ってごめんね」うん、と男子児童に返事をもらい、この件は解決したんです。その後、1ケ月後くらいに、福島君という児童の連絡帳を見る機会があり、なんと体脂肪と言った児童が、福島君を給食中にいじめていたことを知りました。「福島県は水に沈んだんじゃなかったのか。なんだ、まだ生きていたのか」とか、福島君の顔をパンチしていました。福島君の母親から、連絡帳にこのようなことが記入されていて、母親はやり返せとしか言えなかったそうです。学級担任は、福島君の席を体脂肪の児童から離し、別の児童を体脂肪の横に移動させるという対応をしていました。こういうことを知ると、体脂肪と言ってきた児童に相当問題があるのがわかりますし、小さくて見えない、よりヒドイことを言って懲らしめてもよかったかなあ、とか考えてしまいました。私の身体が大きいことで、私の小学校時代の同級生も、今は、皆問題ありの児童だったんだろうなあと思います。身体のことをとやかく言ってくる人は、やはり言ってくる人に問題ありです。いじめはなくならないので、教員側の対処方法次第だと思っています。話が変わりますが、女子バレーの大林素子選手の交際相手のニュースがネットに出ていたときに、背が高い大林選手は、幼少時代にいじめられていたので、飛び降りて死のうと考えていたこととかがネットに書かれていました。大林選手は、身長でいい思いをした方なので、サクセスストーリーでしたが、背が高いことでいじめ

れた話は、相当辛かっただろうというのがわかりました。良かったらネットを見てみてください。ひまわりの会では小柄なマハリナですが、身長のことはこれからも永遠につきまとう感じです。

 

 

ハッピーさんからー4月29日、神戸で多佳子さんにお会いしてきました。3年ぶりぐらいの再会で、楽しかったです。夫と1歳の息子とともに、家族旅行を兼ねて久しぶりの神戸でした。ふだん、私より背が高い夫といっしょに歩くことにはすっかり慣れてしまっていますが、私と同じぐらいの身長の多佳子さんと歩くのはやはり新鮮な感覚で嬉しい♪ ハーバーランド・モザイクでランチをごいっしょしました。息子がテーブルにサラをカンガン叩きつけたり、大声だしたり。。という騒々しいお食事でした(笑)そのあと、初めて短いクルージングも体験し、楽しかったです。。観光地っぽいところを満喫できました。☆

私たち背の高い3人であちこち歩いているあいだ、誰かにジロジロ見られたり振り返られたり。。。ってことがあったんでしょうか。私は全然気がつかなかったですが。。神戸は、短大時代に何度も遊びに行ったところです。あのころはまだ、外出時は人目が気になって気になって仕方なくて、実際に指をさされたりすることもしょっちゅうだったし。。友だちとでかけるよりも一人のほうがずっと好きでした。結婚したり子供ができたりなんて考えたこともなかったなと、モザイクのデッキを歩きながら、感慨深く思いました。当時の私には、未来の自分が身長の悩みをこんな風に解消できているなんて、想像もできなかった。解消というか、つまり悩みの本質を知ることができたってことです。そして仲間に出会えたこと。それだけでこんなに気持が楽になれた。背の高さは変わってないのに。。これって本当にすごいことです! 今回、「行動することが大事」という言葉が特に印象に残っています。思っているだけじゃ何も変わらないですもんねー。考えることも大事だけど、行動することはもっと大きいなと思いました。私も意識していきたい。神戸二日目は、家族であちこち、生田神社で祈願して、異人館では触ると幸せになれるというイノシシの鼻をなで(笑)、さらに座ると願いが叶うという「サターンの椅子」なるものにも座り(笑)。。楽しい思い出がいっぱいの小旅行となりました。

 

 多佳子からー2011年の春、母が倒れてから生活が一変しました。別に介護しているわけではないのですが、母のことが頭から離れたことはありません。4月に、ひさひさしぶりにハッピーさんにお会いできたことは、短い時間でしたが、心地よい休息となりました。神戸まで足を運んでくださって、ありがとうございました。6月末から7月初めに母を見舞ったときは、じゃんぼさんとビビアンさんとくるみさんが、名古屋で会をもたれたのですが、私は帰米前日だったので行けなくて、残念でした。ハッピーさん曰く、「いつか私ももっと遠出して、クラブのメンバーの皆々様とぜひ集まりたいなあと思っています!その日を本当に楽しみにしております。今後もオフ会が続いていきますように。」同感です。

 

 

2 7月4日名古屋にてオフ会(残念ながら写真がありません。。悲)

 

 くるみさんよりー10時過ぎに名古屋駅で合流しました。(ビビアンさんはすごくすっきりされて、雰囲気がほんとに違いました。最初わからなかったほど。。) ランチまで時間があるので高島屋のフロアでしばしおしゃべり♪ その後和食やさんでランチ。私以外はアルコールも。。 じゃんぼさんは用事があり、ここでお別れ。そのあと、 ビビアンさんと二人で、カラオケに行きました。私は浜田省吾が大好きなのでそのあたりを歌い、ビビアンさんもレパートリーが幅広く、とても上手でしたよ♪ 2時間歌ってお土産を買って2時半くらいの新幹線で帰りました。なんか名古屋にいる気がしない1日でした。

 

 ビビアンさんよりーお二人にお会いすると安心感がありもう古くからの付き合いのような感じでくつろげます。

 

 じゃんぼさんよりー久しぶりにお会いしましたが、お二人とも元気そうで、特にビビアンさんは京都で60代の小児科医の先生(178cmだそうです)と会ってきたばかりで、そのパワーを持ち帰ってきたかのように明るく元気で、こちらもうれしくなりました。是非、私も彼女にお会いしてみたいと思った次第。お昼を食べながらおしゃべりを楽しみました。気になったこと・・・「見られているのでは?言われているのでは?」という意識をいまだに強く感じることがあるという二人の気持ちを聞き、ここのところを何とかしていくにはどうしたらよいかと、すごく本質的なことと再認識させられました。私は、このところ、そのような感覚を持つことが皆無に等しかったので(年のせいか??常に見られていた職業のせいか?)、二人の気持ちを聞きながら、考えさせられました。

 

 

3 中西輝政著「日本人としてこれだけは知っておきたいこと」(PHP新書)より

 少しご紹介します。200ページの“国民の成長が不可欠”から抜粋です。問題自体は私たちのとはまったく異なりますが、根っこは同じと考えます。日本人に必要なのは、明確な自己認識をもった上での自己改革だと思うんですけれど。。

 

 “皇太子ご夫妻と愛子さまが公園に見えられるや、公園中の若い母親がみんな赤ん坊を抱いて、両殿下の回りに殺到してきたというのです。あっという間に黒山の人だかり。そして、カメラ付き携帯電話でバシャバシャとやり出して、メールを打ちまくったと。。。皇室と「ヨン様」の区別がつかない。実に嘆かわしいことです。。。。(デンマークの皇室を紹介して、女王の言葉)「よく散歩します。私に気がつく人もいるけれど、立ち止まってじろじろ見られたりはしません。うれしいことです」

 

 私たちを皇室(王室)と並べるのは、ちょっと気がひける部分がなきにしもあらずですが(笑)、少なくとも私たちは、じろじろ見られることでお金をもらう「ヨン様」でもないことは確かです。著者のポイントは、「開かれた王室(皇室)」の実現のためには、国民の側に王族と適度な距離感を保つ習慣を根付かせることが必要と、皇室への敬慕の念をかきたてようとするものですが、私は、王室(皇室)の代わりに、社会を用いて、「開かれた社会」の実現を提唱したいです。それは、皇室に限らず、ありとあらゆる人が尊重され、じろじろ見られることなく、自由に安心して散歩できる社会です。ただし、じろじろ見られてなんぼのエンタメ系の人は別枠です(笑)

 

 

4 ごまかすな!!!(笑)

 

テキスト ボックス:  イタリアのミラノはMilanoじゃなくて、Milanoo だって。。どこまで姑息???(笑)こんな靴を履く人も。。。とまでは言えないなあ。。すべての悩みは尊重されるべきですから。それにしても、こんな靴がいらなくなる時代と社会が来ればいいのになあ。。。

 

 

編集後記

 

先にも書きました通りの事情で、日本にはしょっちゅう行っています。が、なかなか自由な時間がとれず、残念です。日本に帰ってきた理由を考えると、やはり毎日母の部屋に6時間ぐらいへばりついてしまいます。(笑悲)ただ9月あたりから、しばらく日本に引っ越そうかな、とか考えたりもしています。あまり時間が残されていないようなので。またいつかお会いできますように。(デイ)

 

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